Vol.1 前回に引き続き、お話を伺ったのは、

元湘南鎌倉総合病院 形成外科・美容外科部長の山下 理絵(やました りえ)さん。

​現湘南藤沢クリニックR顧問医師で活躍をされています。

美容医療界のカリスマと評され、レーザー治療を始め、アンチエイジング、熱傷治療、再生医療、その他形成外科全般にわたり、患者数や手術数でも日本トップクラス。また、化粧品や料理、温泉・スパなど女性ならではの分野にも知識が深く、とても魅力的な女性でいらっしゃいます。

前回のインタビューでは『赤ちゃんの肌』をテーマに、今回は『女性の肌悩み』をテーマにしてConiConiのweb shopスタッフがお話を伺いました。

rie yamashita

山下理絵先生(以下山下先生): 女性の肌悩みで一番多いのは、シミです。女性の肌悩みは年代によって変わっていくのですが、10〜30代はニキビや毛穴、オイリースキン、ドライスキン。30〜40代後半になるとシミ、そしてシワ、たるみが多くなってきます。

シミ対策は、日に焼けないことが一番大事。

肌が乾燥しないように保湿ケアをして

-----  ConiConiスタッフM(以下スタッフM):今回のテーマ『女性の肌悩み』について詳しくお話を伺いたいと思います。

スタッフM: シミは女性にとって永遠のテーマですよね。自分の肌にシミを見つけるとショックで…やっぱり女性はいつまでも若くいたいし、若く見られたい。山下先生が思う、美容で一番大事なことは何でしょうか?

山下先生: まずは、日に焼けないことが一番大事!これはマストです。さらに言うと「日に焼けない」ではなく、「紫外線を浴びない」という生活をすること。紫外線は、皮膚の老化をまねく一番の原因です。私は仕事柄、朝は外が暗いうちに病院に来て、夜暗くなってから家に帰るので、ほとんど紫外線を浴びません。それが一番理想的だと思います。

 

スタッフM: 朝暗いうちに出勤されるという忙しい生活に驚きです…普通に生活していると、紫外線を浴びない生活は、なかなか難しいですよね。

 

山下先生: 皆さんの生活スタイルに合わせて「紫外線対策」を忘れないようにしてください。紫外線は一年中降り注いでいて、その蓄積によって皮膚の老化が進み、シミやシワが出てきます。海へ行くなど特別な時だけではなくて、日常的に日焼け止めを塗る習慣をつけてくださいね。

 

スタッフN: 日焼け止めはマストですね!私は、家の中でも紫外線対策をしています。私の家は日当たりがいいので、日中はできるだけ太陽光が入らないようにカーテンを閉めるようにしています。あとは外出をしない日でも、日焼け止めは欠かさないように心がけています。洗濯物を干したりすると、意外と紫外線を浴びてしまうので…

 

山下先生: とても大事だと思います。

 

スタッフM: すごい!だからNちゃんのお肌は真っ白なのね。

 

山下先生: あとは保湿。肌が乾燥したり、必要な皮脂が減ったりすると、肌のバリア機能が低下して様々なトラブルが発生します。赤ちゃんと同じで、大人も石鹸で洗い過ぎないことが大切です。皮脂が過剰に落ちてしまうと皮膚を傷つけて、かゆみがでてくる。かゆくて掻いてしまうと、炎症が出て、結果的にシミの原因になります。保湿効果のある基礎化粧品やクリームを使い、乾燥させないようにしてくださいね。

毛穴をなくすことはできない。

間違ったケアをしないようにして

スタッフM: 肌悩みでいうと、私は長い間、毛穴に悩まされています

山下先生: 毛穴で悩む女性はとても多いですが、毛穴をなくすことは難しいです。鼻の毛穴は、どうしても大きいものですし、一番大切なのは間違ったケアをしないこと。例えば、剥がすタイプの毛穴パックは、どんどん毛穴を大きくしてしまうからお勧めできません。大きい毛穴を小さくするには、毛穴の中の角質を除去しつつ、毛穴を締める効果があるものを使っていかないといけませんね。なかなか難しいですよ。

スタッフM: レーザー治療とかは、どうなんでしょうか?

 

山下先生: もちろんレーザー治療もありますが、簡単にレーザーだけではないんですよ。逆に毛穴が閉じてしまうと、ニキビができてしまう人もいるから、毛穴は難しいですよ。

 

スタッフM: えー!毛穴が閉じても、ニキビができてしまったら本末転倒です。ニキビといえば皮脂量が多いことが原因だと思い込んでいました。

 

山下先生: 思春期にできるニキビは、皮脂量が増加することで発症します。過剰になった皮脂が毛穴に落ちて、詰まってしまうのでニキビができる。ただ大人ニキビは、ホルモンバランスの乱れが関係しています。それぞれ原因が違うんですよ。大人ニキビの原因には、男性ホルモンの影響もありますが、ドライスキン(乾燥肌)も深く関係しています。大人ニキビで悩んでいる方の肌を調べてみると、角質の水分量がとても低いんですね。

 

スタッフM: まさかニキビの原因が乾燥肌だったとは、想像もしていなかったです。自分で判断しないで、病院で専門家に診てもらうことが大切ですね。

乾燥は美肌の大敵。

夏の間からしっかり保湿して、冬に備えて

スタッフN: 私が思春期の時は、ニキビがあまりできなかったんです。

それがここ数年になって、顎から首にかけてブツブツができるようになってきて…

夏場は治まって、秋口になるといきなり増えてくるんですが、いったいなんでしょう?

山下先生: ババニキビですよ。

 

(スタッフ一同): エ゛ェッッッッッ!!!???(笑)

 

山下先生: 原因の一つに肌の乾燥が考えられます。

ただ夏は汗をかいてベタベタしますし、保湿ケアをしない方も多いですよね。

「冬になったら、やればいいかなー」なんて思いがちです。

夏にちゃんと保湿をしないと、冬になってから

いきなり保湿を始めても、なかなか追いつきません。

 

スタッフN: 冬は「保湿しなきゃ!」と躍起になりますが、

夏場はなんとなく「保湿しなくても十分かな〜」

なんて思っていました…

山下先生: そう、だけど湿度は急激に下がるんです。昨日50%だったのがいきなり20%、30%とかに下がる。皮膚は身体の一番外側にあるので、実は外的な刺激をとても受けているんです。それに加えて、現代は一年中エアコンがついているので、常にお肌は水分不足の状態。若い時はそれでも平気だけど、歳を重ねていくと、ターンオーバー(※)の日数が長くなり、肌の潤いを取り戻すのに時間がかかります。夏の間からしっかり保湿して、秋に備えることが大切です。

 

※ターンオーバーとは:皮膚の細胞が生まれてから朽ちるまでの一連の周期のこと。周期には個人差があるが、一般的には28日、加齢とともに日数が長くなると言われている。

 

スタッフN: わかりました!夏の間から保湿ケア、徹底します!

 

山下先生: 水分量と皮脂量がバランスの良い状態がベストです。このバランスが崩れていると肌トラブルの原因になります。水分量と皮脂量は違うので、水分も油分もきちんとスキンケアで補いましょう。

なにげなく行ってるスキンケアにも意味がある。

正しい知識を身につけよう

スタッフN: 正しい保湿の仕方は、まず化粧水、そして乳液やクリームなど油分があるものという順番でいいのでしょうか?

 

山下先生: まず化粧水で水分を補って、蒸発しないように油分のあるものでフタをする。スキンケアの順番は、保湿効果に関わるのでとても重要です。例えば、最初にクリームのような油分を塗ると毛穴が詰まりやすくもなりますね。

 

スタッフN: 最近では、オーガニックコスメが人気ですよね。

 

山下先生: そうですね。ただ「オーガニックだから安心」と思われる方も多いですが、それはあくまでもイメージ的なものであって、私は逆に「オーガニックって何ですか?」って質問します。

スタッフN: 海外では、オーガニックコスメは「原料のうち何%が自然由来の原料であること」など厳しい基準があり、認定機関もありますが、日本ではまだ基準や認定機関もないんですよね。

山下先生: 実際に成分を見せてもらうと「これ違いますよ、これも違いますよ」って説明したこともありましたね。

スタッフM: 自分でも見極められる力をつけることが必要ですね。

最後に、スキンケアだけでなく、女性の悩み事で多い相談はどんなことでしょうか?

山下先生: 女性は加齢によってホルモンバランスが崩れ、自律神経も乱れやすくなるので、身体に色々な不調が現れてくることが多いです。男性は年齢を重ねてもホルモン量の変動はあまりないけれど、女性はガクっと下がります。よく耳にする「ホットフラッシュ(※)」も自律神経の乱れと関係しているんですよ。対策としては、プラセンタ(※)を摂ることが手軽で良いと思います。

 

※ホットフラッシュとは:更年期によく見られる症状の一つで、急に顔がほてったり、のぼせた状態になったり、さらには大量の発汗が見られる状態のこと。

 

※プラセンタとは:命を育てる母体に存在する「胎盤=Placenta」のこと。五大栄養素やアミノ酸が豊富に含まれており、本来持っている健康となろうとする力をサポートすることができる。ホルモンバランスを整える効果も。

 

スタッフM: 身体の不調とはきちんと向き合って、いつまでも健康的でキレイでいたいですね。

女性目線で悩みに向き合ってくださる山下先生、貴重なお話をありがとうございました!(2018年1月インタビュー)

今回お話を伺った素敵な人

 

山下 理絵(やました りえ)さん

 

プロフィール

東京都出身。北里大学医学部卒業後、同大学病院形成外科入局、形成外科、麻酔科、横浜南共済病院形成外科勤務。

横浜市民病院外科、日比谷病院外科、形成外科熊倉整形外科病院整形外科、形成外科、北里大学病院救命救急センター・形成外科チーフ、美容外科チーフ、相模原協同病院形成外科・美容外科を経て、2018年3月まで湘南鎌倉総合病院の形成外科・美容外科部長、形成再生医療センター長として勤務。2018年4月より湘南藤沢形成外科クリニックRの顧問医師。

 

形成外科と美容外科が専門。形成外科とは生まれつきや事故などで生じたケガや傷などの異常を治療し、美容外科はシワ取りや脱毛など正常をより美しくするために手術などを行います。よって、形成外科の一部に美容外科が含まれるのです。

 

インタビュアー

ConiConi Web shop

 

スタッフN コスメコンシェルジュ・美容バイヤー

スタッフM 温泉ソムリエ・PRESS

Vol.2 今回お話を伺ったのは、阿久戸 和也(あくど かずや)さん。

街の整骨院『和(なごみ)』の院長でありながら、ミュージシャンのアリーナツアー帯同サポートや舞台アーティストのサポートもされており、一般の方から高齢者のリハビリまで幅広く活動されています。

一人一人の患者さんに丁寧に向き合う姿勢、知識に基づいた説得力のある分かりやすい説明、親しみやすい雰囲気が魅力的な人でいらっしゃいます。

そんな阿久戸さんにインタビューさせていただきました。

kazuya akudo

たとえ2〜3分でも湯船に浸かります

お風呂は、自分をリセットするための場所ですね

ーーー 阿久戸さんはお忙しい日々を過ごされていると思いますが、毎日お風呂には入られますか?

 

僕は、どんなに忙しくても、年間通して毎日入ります。僕の生活の中でお風呂は、いったん一呼吸を置く場所になっているので、5分でも湯船に浸かるようにして、自分をリセットしています。呼吸と同じような感じですね。マインドフルネス(※2)とかも結局は瞑想する場所に行って、瞑想する状況になったら瞑想せざるおえないことと同じです。お風呂も、お風呂に入ったら湯船に浸かって、僕にとっては一回リセットするための場所で、一つのツールですね。

 

(※2)マインドフルネスは、今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。

 

 

ーーー シャワーだけの人も多くなっていると聞きますが、湯船に浸かる習慣は大切だと思いますか?

 

そうですね。特に日本人は文化の部分もあるし、身体的にも温かいという刺激に包まれるので、それは少なからずいい刺激じゃないかなと思っています。僕はたとえ2〜3分でも湯船に浸かりますよ、これは絶対ですね。

 

 

ーーー 入浴剤にベビタブは使ってくれていますか?

 

毎日入っていますよ。実は、僕はもともと入浴剤や温泉が好きではなくて、入浴剤はほとんど使ったことがありませんでした。基本的に刺激物が苦手なので、透明のお湯に色をつけて、香りも強いということに抵抗があったんです。そもそもリラックスする空間で、色とか香りとか、情報量が多いとリラックスできないという考えもありました。それが、べビタブは逆転の発想ですよね。余分な成分や悪いものをカットすることによって、身体がリラックスできるっていうのは、僕としてもすごい理解できたし、納得できた部分もあったので使ってみようと思えました。

 

 

ーーー 阿久戸さんは、最近お子さんが生まれたそうですね。0歳ということで使うものにも気にかけられてると思いますが…

 

当然使うものは気を遣いますし、事前に調べます。そもそも新生児に使えるものってあまり多くないですよね。赤ちゃんからお年寄りまで幅広い層に使えるものって成分量を抑えて、リスクを減らしたものが多い。つまり刺激量を減らしていても、刺激物自体は入っているんです。ベビタブはそうではなくて、刺激物の絶対量から減らすことを目的としている。付け加えるんじゃなくて、悪いものをカットする方法なので、そういう考え方がすごく好きですね。

 

 

ーーー 重炭酸入浴剤”ベビタブ”を使った感想を教えてください。

 

まず実感したのは、眠りに入るまでがスムーズになり、眠りが深くなったことです。初日は、僕が代謝がいいのもありますが、基礎体温が上がったことで、暑くて寝れないほどでしたね(笑)妻はもともと冷え性なので、身体が温まって、とても喜んでいました。赤ちゃんも大人も、みんなで使えるというのがいいですね。

女性の大変さに気付いてあげることが大切

ちょっとした言葉で夫婦の関係性は変わります

ーーー 産後の女性や子育てをする女性を見て、心身状態についてどう思いますか?

 

子育てで一番辛いことは、自分のしたい通りに物事が進まないことではないかと思います。例えると、テレビのチャンネルを変えたいのに、リモコンはすぐそこにあっても5時間くらい取れないような状態。一日中同じ箱の中にいて、その状態はやっぱりしんどいですよね。妻を見ていて感じるのは、自分がキャパオーバーになって余裕がない時に本意じゃなくても、人に対して冷たくしてしまう。そして、自分がイライラしてることにも更にイライラしてしまうんですよね。男の人は、それをわかってあげないと上手い関係性は築けないし、自分に対しても優しくしてもらえないと思います。

 

 

ーーー 夫婦間でうまく関係を築くために大切にしていることはありますか?

 

自分の立ち位置の設定は結構考えますね。だいたいイライラした時に「なんでイライラするんだろう?」と考えてみると、言われている内容以上に言い方とか、表情の作り方とかタイミングとか、そういうことが多いじゃないですか。だけど、じゃあそれを客観的に広い視点でみた時に、妻だったら「最近自分の時間もないし、疲れてたんだろうな。」って僕が思うだけで、一回相手を受け止められます。こちらも顔や態度に出なければ、妻もすっきりする。微妙な変化だけれども、声のかけ方とかも乱暴にならないわけじゃないですか。そうするとそれは終息する。お互いがそういうスタンスの作り方をしていれば喧嘩もないし、相手を理解してあげられます。

 

 

ーーー どんなことを実践されているんでしょうか?

 

もちろん家事や育児でできることはやります。ただそれ以上に、女性の大変さに気付いてあげることが大切だと思っています。例えば、「昨日夜中泣いてたけど、大変だったでしょ?」って朝イチで一言だけでも言ってあげれたら、奥さんも「そう大変だったの!」ってなりますよね。ちょっとした言葉一つで関係性は変わるんです。それを何も言わずにいる人も多いから…大変なことになりますよね(笑)そういう微妙な部分なんだけど、それこそが思いやりなのかなと思っています。

 

 

ーーー 最後に、パパ目線でアドバイスがあれば教えて下さい。

 

夫婦がいい関係でいれれば、子育ても楽しいですね。それなりに疲れますけど。うちの子でいうと長くても3時間くらいしか寝ないし、妻は本当寝てないと思うんですよ。それでも平日の朝は早く起きて、洗濯して、掃除してってやってくれてるから、そこには敬意をはらわなくちゃいけない。まだ今は外食できないので、家帰る時にアイスを買ってきても嬉しいわけだし、週末にステーキ肉を買ってきて家で焼いたり、いつもとは違う日常も楽しいわけで、なにか変化をつけるだけでまた一週間頑張れる。各家庭の考え方もあるので一概には言えませんが、お互いが思いやることで心も健康にいられるのかなって思ってます。

患者さん自身が治し方をイメージできれば、

前向きになるし、よりいい方向に向かう

ーーー 整体院にいらっしゃる患者さんは、どういった症状で来院されるのでしょうか?

 

たいていは身体のハード面ですね。関節が痛いとか、肩が張っている、腰が痛いという症状です。例えば肩こりだったら、問診して掘り下げていくと不定愁訴(※1)とセットのケースが多いです。頭痛、めまい、ふらつきなどが先行してくるっていうのも10%くらいはいますが、肩こりがある人っていうのはそういった症状がプラスαでついてきて、さらにプラスでじゃあ足も張ってくるとか、だいたい全身に広がってくる人が多いですね。

 

腰痛の人だと、股関節の詰まり感とか、ハード面と付随することが多くて、「腰+膝」とか「腰+股関節」のように連動して動く部分の症状が出てくる人が多いですね。

 

(※1)不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態を指す。患者からの訴え(主訴)は強いが主観的で多岐にわたり、客観的所見に乏しいのが特徴。症状が安定しないため治療も難しく、周囲の理解も得られにくい。身体表現性障害、心身症、軽症うつ病、気分変調症、パニック障害、全般性不安障害、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス反応、適応障害などの可能性が含まれる。自律神経失調症と診断されることも多い。

 

 

ーーー 私たちも実際に施術してもらいましたが、阿久戸さんの治療はマッサージの他に、珍しい器具を使っていたのが気になりました。パチッと音がして、痛くもかゆくもないほどの感覚なのに、当てた後は痛みがなくなっているから不思議です。

 

アクティベータ療法はカイロプラクティックの一種で日本では結構マニアックですが、アメリカなどでは一般的な治療法です。WHO(世界保健機構)の補完代替治療の一つに入っており、 多くの研究がされているので、理論としてしっかり成立しています。当院で取り入れている理由は、客観的にその人の症状を判断するためです。治療というのは、患者さんから聞いたこと、例えば肩が痛いから、じゃあ肩を見ていこうっていう判断になるので、主観的になりがちなんですね。けれども、もしかしたら足首に原因があるかもしれない。そういう意味で全体を見る判断基準としてアクティベータ療法を取り入れてます。

ーーー 患者さんと接する上で、心がけていることはどんなことですか?

 

第一に、患者さんはいろんな悩みを持っているので、そこを聞いてあげることです。しっかり話を聞いてあげることは治療家として当たり前。そして、客観的に評価しながら治療して、分かりやすい言葉で説明する。説明するときに気をつけていることは、患者さんが頭でイメージしやすいように、その人の半歩から一歩先のスタンスでわかりやすく伝えてあげること。人って基本的に二歩以上先のことって理解できないと思うので、患者さんがイメージできないと意味がないですよね。結局治すのは患者さん自身で、僕は治すきっかけを与えてるので、治し方がイメージできると生活の質はどんどん上がっていきます。もっともっと前向きなスタンスになれれば、新しい目標設定ができるから、よりいい方向に向かうかなと思っています。

今回お話を伺った素敵な人

阿久戸和也(あくど かずや)さん

プロフィール

街の整骨院『和(なごみ)』院長。国家資格柔道整復師。

2012年4月に街の整骨院『和』を開業し、2017年6月有限会社OLUPONOの取締役就任、2017年10月にはLife Nの技術指導責任者就任を兼任。

石川県七尾市出身。幼い頃から野球、水泳、剣道、バスケットボールと様々なスポーツに触れ、当時サポートしてくれた接骨院の先生やスポーツトレーナーの姿を見て、この道に進むことを決意。 常に「どこよりも丁寧に」を心掛け、患者様に納得してもらえるような施術をすることを第一に考えている、と語る。

 

Vol.3 今回お話を伺ったのは、もりぐち鍼灸院院長の森口稔さん、そして森口信子さんのお二人。

東京都渋谷区本町にて、ご夫婦で鍼灸院を営んでいらっしゃいます。

 

痛くない針治療、そして『局所の痛みを取るだけでなく、身体を治す自然治癒力を高め、根本原因から症状を改善する』治療方針で、日々多くの患者さんの悩みを解決されています。

 

穏やかで優しい院長先生と明るく親しみやすい信子先生、そして身体だけでなく心までリラックスさせてくれる温かな人柄が魅力的でいらっしゃいます。

 

今回は、そんなお二人にインタビューをさせていただきました。

首が一番大事

脳からの大切な神経が通っている場所

ーーー もりぐち鍼灸院に来院される方は、どんな症状でいらっしゃる方が多いのでしょうか?

 

森口稔さん「鍼灸院なので、一番多いのは首・肩こり、腰痛です。それだけでなくプラスアルファでめまい・動悸・吐き気がを伴ってくることがあって、自律神経失調症と思われる症状を訴える場合もあります。それは首・肩が凝っていることからきていて、問題は首にあるわけです。何故かと言うと、首には内臓をコントロールする自律神経(迷走神経)が通っているため、首が凝ることで神経を圧迫し様々な症状(※3)が出てきます。」

 

(※3)自律神経失調症による様々な症状とは?

自律神経失調症の症状は様々。しかも複数の症状が同時に発生することもある。主な症状としては、頭痛、めまい、耳鳴り、多汗、食欲低下、倦怠感などの体の症状。情緒不安定、無気力、集中力低下などの精神的な症状がある。

 

ーーー 自律神経とはどんな役目を果たしているのでしょうか?

 

森口稔さん「自律神経(※4)は呼吸・血液の循環・体温調整・消化・分泌・排泄など、体の生命維持に関わるあらゆる働きをしている大事な神経です。実は、神経にはいくつかの種類があって、手足を動かす時に使われる”運動神経”は自分が意識して『身体を動かそう』としていますが、”自律神経”は自分の意思でコントロールすることができず神経そのものが自律してやっているわけです。だから自律神経が乱れるといろいろな症状が出てくるんですね。例えば、血液の循環でいうと脳の血流が悪ければ”めまい”だったり、心臓であれば”動悸”だったり、体温調節がうまくできなければ”ほてり”だったり、消化もうまくいかなくなると”吐き気”や”便秘”だったりですね。」

 

 

(※4)自律神経とは?

交感神経と副交感神経という正反対のはたらきをする2つの神経から成り立っているのが自律神経。二つのバランスがよく働くことで健康を維持している。

・交感神経…活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらく

・副交感神経…休息している時、眠っている時、リラックスしている時にはたらく

この2つの神経は、シーソーのように交互にはたらく。昼間は交感神経がはたらき、活動しやすい状態にする。夜間は副交感神経がはたらいて、昼間の活動での活動での疲労やダメージを回復する。

逆に副交感神経がはたらく時間が短ければ、体がじゅうぶん回復できずに、疲れがとれない、体が重たい、目覚めが悪い、肩や首がこる、めまい、微熱など、さまざまな不調があらわれてくる

出典:https://genki-go.com/autonomic/04.html

森口稔さん「呼吸は、自分の意思で早くしたり遅くしたりできますよね。ゆっくり呼吸をすると副交感神経が優位になって、リラックスすることができる。反対に交感神経は活発に動かそうという高ぶった状態。だから緊張した時には、『深呼吸をしよう』といわれるんです。自律神経のバランスが崩れるということは、交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまうことと言えるでしょう。唯一、自律神経に直接作用できるのが、呼吸ということです。だから夜に副交感神経を優位にする為に、寝る時に深呼吸をしたり、お風呂で湯船に浸かることが大切です。」

お風呂は毎日、暑い時期も絶対に入ります

身体を緩め、緊張もほぐれる

ーーー お風呂に入ることで自律神経を整えることができるのでしょうか?

 

森口稔さん「先ほど自律神経の役目の一つに体温調節という話をしましたが、お風呂に入って温まると身体に温度の変化が起きるので、自律神経を整える方法の一つと言えます。」

ーーー 最近ではシャワーで済ましてしまう人も多いと聞きますが、湯船に浸かることは身体を整えるためにも必要なことなんですね。

 

森口信子さん「やっぱり湯船に浸からないと温まらないし、身体が冷えてしまいますよね。特に日本人は皮膚の状態もどちらかというとウェットだし、湿気の中にいるし、食べ物もお米はパンに比べると水分が多いし、身体自体が”湿”をもっているんですね。だからお風呂に入って汗を流したり、毛穴を開いて老廃物を出すことが必要です。先ほどから深呼吸の大切さをお話しましたが、緊張していると深呼吸もできなくなくなります。だからお風呂に入って『はぁ〜』というのがオススメです。」

 

 

ーーー 湯船に浸かることで、身体を温めて血流もよくなり、リラックスして副交感神経も優位になり、いいことづくしですね。お二人は、毎日湯船に浸かられますか?

森口信子さん「絶対です!」

 

森口稔さん「絶対入りますね!」

 

森口信子さん「暑い時期でも湯船に浸かります。

習慣だから、というのもありますね。不思議なことに精神的な病気になったり、年齢を重ねて痴呆が入ってきたりするとお風呂が嫌になるんですよ。

それだけ疲れるというのもあるし、面倒くさいという気持ちにもなってしまうんですよね。」

森口信子さん「気のバランスが悪い状態だと、熱い湯船に浸かるとドキドキしてしまうこともあります。下は冷えているのに、上は火照っていて、お風呂に入ると余計に火照ってしまうんですね。

 

あとは、冬場に高温多湿な環境で運動をすると自律神経を苦しめるので、身体にはよくありません。夏の暑い時は身体も汗腺が開くし汗をかくからいいんですけど、冬になると本当は身体としては体温を保つ為に毛穴や汗腺を閉じ込めたいのに無理に開かせることで、冷気とかが入ってきて冷えやすくなったり、温度差で身体のバランスをどうとっていいのか、わからなくなってしまうんです。」

 

ーーー お風呂はぬるめのお湯に浸かったり、急激な温度変化で身体に負担をかけないように気をつける必要がありますね。

 

森口信子さん「基本的に、お風呂は身体を緩めます。これだけ緊張した世の中だからこそ、必要なんじゃないですかね。逆にゆっくりお風呂に入れる平和っていうのも、ありがたいことですね。」

患者さんは赤ちゃんから80代まで幅広いです

最近は高校生のスマホ首が深刻

ーーー もりぐち鍼灸院に来院されるお客さまは、どんな年代の方がいらっしゃるのでしょうか?

 

森口稔さん「鍼灸院といえば、年配の人が来るイメージがあると思いますが、最近は若い方も多く来院されます。一番は30〜40代ですが、お子さんから80代の方まで幅広いです。最近では、生後数ヶ月の赤ちゃんの治療も行いました。」

 

森口信子さん「その子は3歳のお兄ちゃんの治療で予約をしていて、一緒に来た赤ちゃんがコンコン咳をしてたから診ることになったんですね。お子さんだとアトピーや中耳炎(※1)の症状で来院される子が多いです。」

 

(※1)中耳炎とは?

中耳(外から見て鼓膜の奥にある部分)に菌などが入り炎症を起こすこと。風邪をきっかけに菌が鼻から耳に入り中耳炎を引き起こすことが多く、小さいうちは頻繁に風邪を引くため、中耳炎にもなりやすいと言われている。

 

 

森口稔さん「昨年ぐらいから高校生も増えてきました。スマホ首の症状が深刻ですね。スマホを長時間やると目線が下がり、頭が前に傾くので、首の後ろの筋肉に負担がかかります。症状としては、肩こりや頭痛、パニック障害やうつを引き起こしたり、電車に乗れなくなってしまったり、様々な異常が出てきます。首は脳からの神経が通っているから、一番大事なんですね。首は5〜6kgある重たい頭を支えていて、要はボーリングの玉を乗っけているようなイメージです。そして、スマホを見るために頭を倒すと重心が前にいって、その分首の骨に全部負担がかかり、本来ある首のアーチがなくなってストレートネックになってしまう。そうすると頭の重さがダイレクトにかかるので、頚椎(※2)そのものが正常な状態ではなくなってズレてしまいます。」

 

(※2)頚椎とは?

椎骨の一部で、頭を支えるための骨。首の骨のことを指す。第一頚椎から第七頚椎までの7つの骨で構成されている。

 

(※補足)当記事内では、解説をわかりやすく為『頚・頸(くび)』のことを『首』と表記しております。

日常用語では頭と胴体の間の部位を『首』といいますが、医学用語では『頚または頸』を使います。本来『首』とは、頭と胴をつなぐ部分を含めそこから上の部分のことを指し、『頚・頸』とは頭と胴を繋ぐ細くなっている部分だけを指します。

森口信子さん「若い時は筋力があるから、なかなか気付かないんですよ。積み重なっていって、変形があって、血流が悪くなって、鬱っぽくなったり、症状が出てきて、ひどくなってから気付く。極端な話ですが、ご近所の方で60代くらいの方がスマホデビューをしました。ゲームが面白くてずっとやっていたら首が痛くなってしまって…でも年を取っているから、筋力が弱っていて、すぐに症状が出たんですね。」

 

 

ーーー スマホの普及が広まり、ストレートネックはまさに現代病と言えるかもしれませんね。親御さんにとって、いずれは子供がスマホと向き合う日が来るわけなので、関わり方を考える必要もありますね。

 

森口信子さん「姿勢を良くしようとすると筋肉も緊張してきついんですけど、『おへその下伸ばそう』と思ってみると、骨盤が安定して楽にスッと背骨が伸びます。大人も仕事中など、姿勢が悪くなってきたら意識してやってみるといいですね。特に女性は下腹部を圧迫すると子宮や卵巣の血流も悪くなって生理痛とかも出てくるので、気付いた時に『おへその下伸ばそう』とやってあげるとお腹も柔らかくなって血流も良くなりますよ。」

病気になる前に、ならない工夫

お子さんのためにも”食生活”と”香り”には特に注意を

ーーー お二人が生活の中で気をつけていることはありますか?

 

森口信子さん「一番大切なことは昔から言われている『快食・快眠・快便』ですが、まずは排泄の方が大切ですので快便・快眠・快食ですね。」

 

森口稔さん「食生活のことに関して大事なことは、加工食品や添加物を控えること、旬の食材を摂ることです。」

 

森口信子さん「そうですね。お台所には味噌・醤油・酢・酒・砂糖・塩だけじゃないですか。それでも加工食品の成分表示にはカタカナいっぱいで『お薬?』と思えてしまうから、そういうものはできるだけ避けたいですね。」

 

森口稔さん「添加物の問題でいうと、子供に与えないだけではなくて、親から直さなくてはいけないと思います。これから子供を産む方は特に注意してほしいですね。」

ーーー 妊娠してお腹に子供がいる時は、ほとんどの方が食べものなどに気を遣いますが、森口さんの想いとしては『むしろその前、ママになる前』から意識することが重要だということですね。

 

森口稔さん「はい。最近では子供が花粉症になったり、今までの常識では考えられないことが起きています。病気になってから治すには、治せる限界がありますよね。だからこそ、病気になる前にならない体づくりが大切だということです。本当の予防とはなんなのか、しっかり勉強して根本的な問題を見直す必要があります。」

森口稔さん「食べ物だけではなく、香りの問題も深刻ですね。近年、香りで体の不調を訴える症状(化学物質過敏症)で来院される方が増えていると感じます。最近は、柔軟剤の香りがだんだん強くなってきていて、要は香りを出すために化学物質を入れているわけです。皮膚からの吸収や、呼吸で入れてしまうのでなるべく化学香料を避けた生活が理想的だと思います。」

 

ーーー ベビタブは無香料なのですが、「入浴剤=いい香り」という印象も強いので、「香りがないから物足りない」とご意見をいただくこともあるんです。

 

森口稔さん「いえいえ!香料はない方がいいんですよ。誰にでも安心して勧められます。重炭酸で体にいいことは僕らが言う必要もないと思うんですけど、余分なものが入ってないというのが一番いいですよね。今の時代、なかなかないですよ。ママさんたちは、子供さんに何を使ったらいいかわからなくて悩んでいる人もいっぱいいますからね。」

 

森口信子さん「本当に色も香りもないほうがいいですよ。だからこそ、誰にでも勧めやすいです。」

 

森口稔さん「僕も最初、重炭酸入浴剤を使ってお風呂に入った時、次の日の朝ね、身体がポカポカしちゃって熱があるんじゃないかと思っちゃいましたよ(笑)真剣に思ったんですよ。」

 

 

ーーー 最後に、ママさんたちにメッセージをお願いします。

森口稔さん「これから生まれてくる子供のために、そしてすでにお子さんがいる人にも”食生活”についてしっかり考えて欲しい、というのが僕の願いですね。カナダなどの海外では、国内の食品の規制が厳しくなってきています。日本ではその点まだ緩いので、大人は子供たちのためにも、そろそろ真剣に考えなくてはいけないと思います。」

 

森口信子さん「ママの笑顔は子供の安心に繋がるから、ママたちも健康でいてほしいですね。そして子供は可能性をたくさん持っているから、大人が潰さないでほしいなぁ、ということが願いです。」

今回お話を伺った素敵な人

森口 稔さん  森口 信子さん 

〈プロフィール〉

森口 稔(もりぐち みのる)

 

1956年生まれ、長崎県西海市出身

鍼灸師(国家資格)

2001年に20数年間勤めた会社を退職し、鍼灸師を目指すことを決意。

2004年、現在のもりぐち鍼灸院を開院。

 

森口 信子(もりぐち のぶこ)

 

1960年生まれ、長崎県佐世保市出身

鍼灸師・あんま指圧マッサージ師(国家資格)、医療徒手リンパドレナージセラピスト

趣味のヨガではインストラクター歴26年。

もりぐち鍼灸院

 

公式HP      http://www.moriguchi-cl.net/

 

住所         東京都渋谷区本町2丁目43-4

営業時間  10:00~19:00(土曜は18時まで)

定休日     水曜・日曜・祝日

電話             03-3375-4591

 

  京王新線『初台駅』より徒歩6分

  都営大江戸線『西新宿5丁目駅』より徒歩8分

 

Vol.4 今回お話を伺ったのは、齊藤 邦秀(さいとう くにひで)さん。

医師や理学療法士と共同で開発した運動器疾患の予防・改善のための運動プログラム(セルフボディメンテナンスエクササイズ)を全国各地で普及する活動を行いながら、一般生活者の健康作り指導、アスリートのフィジカルトレーニングとケガからの競技復帰サポート、ジュニア期の体づくり指導、ITを取り入れたフィットネスアプリ監修、雑誌TARZANのエクササイズ監修等、企業・学校・行政などへの講演活動や運動指導等、活動は多岐にわたります。

Kunihide saito

お会いした瞬間にハツラツとした健康的なカラダに圧倒されながらも、情熱的かつ優しい口調と穏やかな表情が魅力的でいらっしゃいます。

 

そんな齊藤さんにインタビューさせていただきました。

お風呂は毎日、浸かります。

水の中では筋肉が重力から解放されるため、疲労が抜ける。

ーーー 早速ですが、齊藤さんは毎日湯船に浸かられますか?

毎日、浸かります。人間は常に重力にさらされているので、重力に打ち勝つためにいろんな筋肉が働いていますよね。その重力から解放されるのは、水の中しかないんです。だから疲労を抜くためには、一日24時間の中で寝る以外に水に浸かる、つまりお風呂にちゃんと入る時間を確保する必要があります。

ーーー 最近は、手軽さからシャワーだけで済ます人も多く、お風呂=汚れ・匂いを落とすためと思われがちですよね。

本来は、浸からなくてはいけません。スポーツの世界では結構前からリカバリーという概念で、疲労回復のためにはお風呂に浸かる必要があると言われています。浸かるのと浸からない場合でアスリートの実験をしたところ、筋硬度や疲労具合が全然抜け方が違うし、怪我にも繋がりやすいことがわかりました。

ーーー 疲労回復につながるお風呂は、身体のメンテナンスという観点からも大切だということですね。お湯の温度については、気にかけられてますか?

温度は、ぬるめくらいの方がいいですね。それくらいの温度で、まったりする感じが一番良くて、逆に活性化させるには割と熱めの温度にさくっと入るのがいいです。

ーーー 夜は、ぬるめのお湯(38〜40度)に15分以上入ることで副交感神経が優位に働きリラックスし、朝であれば高めの温度(42度前後)で5分以内の入浴やシャワーで交感神経を高めて、体を目覚めさせ活動的になりますね。

自律神経の交感神経と副交感神経を「一日のサイクルの中で、どうやって上げたり下げたりするか」ということが重要です。

特に寝る前の一時間前にはお風呂に入っていた方が良くて、入浴によって一回少し体温を上げてから、徐々に下がってきて、一時間くらいするところで寝床につくのが一番いいですね。

ーーー 自律神経のサイクルを自分でコントロールする方法として、お風呂はとても手軽ですね。齊藤さんは普段、入浴剤は使われていましたか?

 

以前までは、誰もが知っているポピュラーな入浴剤を使用してました。プラシーボ効果(※1)もあるかもしれないですが、人間って心理的に匂いだとか色だとか、そういうものでリラックスできるので、何かしら入浴剤は使った方が気分的にいいなと。

 

(※1)プラシーボ効果とは?

プラシーボ効果(プラセボ効果)とは、偽薬効果とも呼ばれており、本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒することを意味する。だがそのメカニズムは完全には解明されていない。

https://www.excite.co.jp/News/odd/Karapaia_52197466.html

ーーー 実際に、齊藤さんには赤ちゃんから使える入浴剤”ベビタブ”を使っていただきました。ポピュラーな入浴剤と違って香りも色もないので、率直に物足りなさは感じましたか??

最初は、あるにはありました。でも、すぐに良さがわかりましたね。いろんなものを感じるので、なんて言うのかな・・・例えば食べ物でいうと、派手な料理を食べた時って、いろいろ色もついていて、いろんなものが入っていて、そういうものって美味しいんだけど、それをずーっと食べていて、ある時自然食レストランに行った時にあんまり変なものが入ってなくて、素朴なそのまんまの素材の味が楽しめた感じに似ています。

ーーー なるほど、わかりやすい例えですね!

食べ物もやっぱりありますよね。特に僕は田舎で育っているのもあって、素材の味っていうのも知っているし、土の匂いとか水もそうだし、小さい頃のいろんな経験があるから気付くんだと思います。

ーーー 私たちがベビタブを作ったきっかけというのも、スタッフの一人が出産や子育てを経て、原因不明の体調不良に見舞われたことでした。体温も低く35度台で病気にもかかりやすくて、なんとか改善したいと悩んでいた時にこの重炭酸入浴剤に出会って、お風呂に浸かることを習慣化することでみるみる良くなったんです。

体温が低かったなら、尚更ですね。体温が1度下がると病気にかなりなりやすいですし、1度上がるだけでもかなり免疫力が活性化します。

ーーー 最近は大人だけでなく、子供たちも低体温(35度台〜36度前半)になってきていますね。

原因としては、お風呂に浸からない、あまり運動しない、食べ物をしっかり食べない。こういうことが合わさってくると体温が下がっていきます。本来、子供は37度くらいあってもいいですし、僕は36,5度くらいですね。

食事の秘訣は、ベジタブルファースト。

今の時代は、”病気にならない食事”が一番大事

ーーー 齊藤さんが身体を維持するために心がけている、食事の秘訣があれば教えてください。

基本温かいものを食べるし、氷はあまり使わないようにしています。

真夏でも、冷たいものはほぼ飲まないですね。

そして基本的には、ベジタブルファースト!ファイバー(食物繊維)が入ってるものをたくさん摂ったり、何か足りない時は稀にサプリでマルチビタミン系を摂ることもありますが、基本は食べ物で摂ります。

ーーー 齊藤さんのSNSを拝見していると野菜もそうですが、カレーもお好きのようですね。

カレーは、昔からめちゃめちゃ好きですね。それに、カレーは本当にたくさんのスパイスが入っているので、スパイス自体は抗酸化作用(※2)があります。あと最近言われているのが、カレーの中のターメリック(※3)が認知症の予防にいいようです。

 

今の時代って何が大事かというと、”病気にならない食事”が一番大事です。そのためには抗酸化物質をたくさん摂る必要があるから、カレーやエスニック系の食事をよくとるようにしています。

(※2)抗酸化作用とは?

私たちの体は酸素を利用してエネルギーを作りだしていますが、酸素を利用すると同時に活性酸素は常に体内で生じています。この活性酸素が私たちの細胞を傷つけ、被害をもたらしています。体内で増えた活性酸素を除去していくことが、老化や、がん、生活習慣病などの予防になりますが、活性酸素によって酸化を抑えることを、抗酸化と言い、活性酸素から体を守ることを抗酸化作用と言います。

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka-yobou/kousanka-zai.html

 

(※3)ターメリックとは?

ちょっと土くささを感じさせる独特の香りとほろ苦い風味で、黄色く着色するのに使われることも多いスパイス。別名、秋ウコンと言う。

http://www.h-spice.jp/dictionary/spicelist/s_turmeric.html

ーーー 食べ物やお風呂、生活の中の一つ一つと真剣に向き合われているんですね。

人が生きていくためには、口に入れるもの、肌に触れるもの、いろんなものがやっぱり大事で。お水一つとっても、それなりのモノがある。一般的にいいって言われてたものって、やっぱりモノが違うわけで、そこに価値があるのかもしれないですね。要は、食べたものでしか身体って作られないから、『何を摂るか』ということはすごく大事です。

手軽な筋トレは、スクワットが一番!

あらゆる不調を根本から改善するセルフメンテナンス。

ーーー 齊藤さんは、スポーツトレーナーとしてアスリートから一般の方まで幅広く指導されていますが、やっぱりママさんたちも筋トレはやった方がいいのでしょうか?

筋トレは、ずっと何かしらやっていた方がいいと思います。特に女性は出産や更年期というタイミングで大きく体質も変わってきますし、閉経後は女性ホルモンが減少するので、骨粗鬆症や心臓病になりやすくなります。それでも筋肉があれば代謝が高まり、勝手にエネルギーを燃やして消費してくれるようになるので、筋トレはやったほうがいいですね。

ーーー 運動の習慣がない人にとっては、何から始めたらいいのかわからず、一歩を踏み出すのがなかなか難しいです。ジムなどに行く時間もないですし、誰でも手軽に自宅でできるトレーニングはありますか?

まずは、スクワットが一番いいですね。慣れてきたら腹筋や背筋などに進んでいくのも良いですが、まずはスクワットの系のものを優先させましょう。

ーーー 齊藤さんは、お仕事の中でアスリートだけでなく、老若男女問わず幅広い世代の一般の方に対して健康づくり指導などの活動もされていますが、きっかけはなんだったのでしょうか?

自分に子供が生まれてから、人生が変わりました。最初はスーパーアスリートだけで、当時は子供の指導も行っていませんでした。でも、結婚して子供が生まれてジュニア指導も「面白いなー」となって、周りにいるママさんやパパさんと接する機会が増えたことで、だいぶ変わっていったように感じています。

ーーー スーパーアスリートを教えていた経験があるからこそ、伝えられるものもありますよね。

おおもとは、自分自身が高校時代に怪我したことから始まって、選手としての道を断念したときに「なんで怪我したんだろう」「どうやったら防げたんだろう」ということを追求していったら今の職業になった、みたいなのもあって。だから少年の心を今もずーっと持ちながら、好きなことをやっている感じです(笑)

ーーー 自分のカラダを自分でメンテナンスする『セルフボディメンテナンスエクササイズ』を推奨されていますね。最後に、ママさん方へメッセージをお願いします。

多くの人が悩んでる腰痛、肩こり、首こりのような不調は、やはりマッサージしてもらっただけでは、一時的に症状が緩和しても、治すことはできません。原因が何か、という根本から改善しなくてはいけないので、そのためにはエクササイズが重要です。自分の身体は自分で守るものなので、生涯快適に過ごして行くために身体づくりを始めて行きましょう!

今回お話を伺った素敵な人

齊藤 邦秀(さいとう くにひで)さん。

〈プロフィール〉

山形県出身。

東京学芸大学教育学部生涯スポーツ専攻卒業。

 

(有)ウェルネススポーツ代表、ランニングフィットネスラボ代表、日本メディカルフィットネス研究会常任理事、NESTA JAPANエグゼクティブ・オペレーショナル・チーフ、くにらぼ.com主宰。全国各地でスポーツチーム・企業・学校・行政などへの講演活動や運動指導、指導者育成、TV・雑誌の監修などを行っている。

小学校時代から、スキー、水泳、野球、陸上、サッカーなど様々なスポーツに明け暮れるが、高校時代に陸上三段跳びで大ケガをし選手としての道を断念。ケガのリハビリの経験により、大学時代からスポーツトレーナーを志し、健康スポーツ医科学分野の勉学に励み、卒業後、本格的にスポーツトレーナーへの道を進む。

〈最新著書〉

『最新ボディメンテエクササイズ』

 

「Exercise is Medicine(エクササイズ イズ メディシン)」、直訳すれば「運動は薬」。

この考え方はアメリカのスポーツ医学界で提唱され、最近日本でも少しずつ注目を集めてきています。本書では肩こり、頭痛、腰痛など12の体の不調別に、その症状を緩和するエクササイズを紹介しました。最新のメソッドとして、プロのアスリートたちも導入している1日10分のトータルケア!

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